お笑いの論文があるなんて… 理系大学生の日記
こんにちは理系4年の大学生です。
自分は来年春から大学院に進学する予定で
現在、卒論準備の真っただ中です。
この方程式を…このプログラムを…な日々に飽き飽きしていた頃、
たまたま文系のお友達が現在書いている論文の話を聞き驚愕!
「今おれ、お笑いについての論文書いてる」
研究合間にyoutubeで漫才やコントを見ている自分にとってはお笑いはオアシス。
そんなお笑いの研究があるなんて…
書いてみるとそりゃ大変なのでしょうが隣の芝はうらやましく見えてしまうもの。
そんなこんなでお笑いの論文にはどんなものがあるかササッと調べてみました。
「笑いの方法論 ~小林賢太郎研究~」
出典 https://core.ac.uk/download/pdf/35273949.pdf
こちらの論文はラーメンズの小林賢太郎さんのつくりだす笑いのトリック、
独自性を考察したもの。
この論文の何がおもしろいって、まず昔の哲学者が唱えたお笑いの理論とはこれだ!
というところまでさかのぼって笑いの基本的な定義を説明してくれているところ。
笑いの三大理論というものがあって要約すると
1.優越の理論・・・自分が他人より優れているところに優越感を抱き、それにより生じるせせら笑い、バカにした笑い。
2.ズレの理論・・・緊張した状態がパッ一瞬でなくなった時に生まれる気分や雰囲気。
または予感していた展開とは別の展開になったが、その先の展開がそれはそれで合致していて違和感のない展開であるときに生じる笑いのこと。
3.放出の理論・・・これは1,2とは大きく異なった理論で生物学的観点からのアプローチ。
まず緊張という状態は体から神経エネルギーというものを生じさせます。
通常生じた神経エネルギーは緊張を和らげるための思考、呼吸器官、発声器官のためのエネルギーに使われ、無くなっていきます。
しかし緊張した状態から突然安全な状態へと事態が変化したら生じたエネルギーが目的を持った運動へは導かれず「笑い」という形で発散される。
という3つの理論があります。
論文にはこのほかにもいくつかの理論やテクニックの基本的なことが書いてあり
それらの理論をラーメンズのネタと照らし合わせて
なぜこのやり取りが面白いのか、や
コントの状況設定やパターンなどを詳しく考察しています。
みなさんもラーメンズのネタを見る前にぜひ